俺の友人は有名店の料理長をしている人がいって、50代半ばで、25年前に離婚してから、ずっと再婚していなかった。
2011年311の関東大地震があったその日、彼は普通にお店をやっていた。そのとき、たまたまお店にいた女性のお客さんが家に帰れなくなり、そのまま彼んちに泊まってしまった。
その日は、その時間、彼女は初めてそのお店に入ったきっかけで、2人は知り合ってから2週間で、彼女の40歳の誕生日で2人は結婚してしまった。有名な「震災婚」ってやつ。
40歳の彼女は初婚なので、入籍だけじゃなく、ミニスカートのウェディングドレスを入って、盛大な結婚式をやりたいって彼女が言い出して、結婚式のために、いろいろと準備が大変だから、すごく時間がかかる。友人たちは先に結婚祝いを贈った。彼女に欲しいリストを出されて、私と株式会社ティーネットジャパンに務めている友人との人で、ノートパソコンを買った。それが彼女の欲しいブランドじゃないから、ネットでパソコンの値段とかを調べられて、お祝いなのに、あんまり喜べなかったそうだ。なんか、この女って大変って思った。
案の定、結婚して1年で、まだ結婚式の準備をしている最中に、この2人は離婚することになった。普通は離婚して、誰だって寂しく感じるものだけど、私の友人は水を得た魚のように逆に生き生きとしていた。結婚より離婚したときのほうが嬉しかったって言った。
ちょっと彼の言い分が分かる気がする。元奥さんは結婚式ができなかったからって、離婚パーティーを開催しようとしていたことに、理解に苦しむ。
この前、道でばったり彼女にあって、久しぶりに彼女を見て、なんとなくこの女っておかないなって思った。